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誰もが共有する台帳

小さな村のお店の帳簿を思い浮かべてください。帳簿は1冊、持ち主は1人、筆跡も1つです。店主が「あなたは支払った」と書けば、あなたは支払ったことになります。店主がそれを線で消せば、支払わなかったことになります。村の誰もが、その1冊の帳簿を信頼するしかありません。そして実際には、その1人の人間を信頼するしかないのです。

ブロックチェーン(blockchain)は、その1冊の帳簿を、何千もの同一のコピーに置き換えます。コピーは互いに無関係な何千人もの人々が持ち、すべてが一緒に更新されます。帳簿の内容を変えるには、コピーの大半を同時に、全員の目の前で、気づかれるより速く書き換えなければなりません。

それによって得られるもの

  • 単一の所有者がいない。ページをこっそり書き換えられる店主はいません。
  • 単一障害点がない。一部のコピーがオフラインになっても、記録は残ります。
  • 誰でも監査できる。すべての履歴が公開されていて、誰でも読むことができます。

その代償

これらはタダで手に入る利点ではありません。このコースの残りの大部分は、その代償についての話です。何千ものコピーの内容を一致させ続けるのは、一つのデータベースと比べて遅く、コストがかかります。何も取り消せません。誤った支払いをしても、電話できるサポート窓口はありません。そして「所有者がいない」ということは、何か問題が起きたときに、あなたを助ける義務を負う人が誰もいないということです。

ブロックチェーンは、より速いデータベースではありません。より遅く、よりコストのかかるデータベースで、その代わりに運営者を信頼する必要をなくすものです。すでに運営者を信頼しているなら、ブロックチェーンは必要ありません。

このトレードオフを覚えておいてください。この先のレッスンに出てくる設計上の判断は、ブロックのつなぎ方も、ネットワークの合意の仕方も、手数料が存在する理由も、すべて誰かが意図的にこの代償を支払っているものです。

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